有馬記念を振り返って
有馬記念を振り返って 年末のグランプリ、一年の総決算、有馬記念。毎年、様々なドラマが生まれ、様々な英雄たちが去っていく舞台。
今回は、それを振り返ってみたいと思う。
結果はご存じの通り、吉田隼人騎手が乗るゴールドアクターが勝利を収めた。
同馬は初のG1制覇となり、騎手も初のG1制覇となった。
今回の事で、何が一番印象に残ったかと言うと、苦労人が報われたと言うこと。
吉田隼人騎手は、デビュー12年目で重賞2勝と、一流とは言い難い成績である。兄に吉田豊騎手を持つ彼は、恐らくその影に苦しんだかもしれない。それでも、ひたむきに競馬と向き合い、努力を惜しまず研鑽を続けた結果、有馬記念と言う栄冠を手に入れた。
ゴールドアクターも、苦労の道を歩いてきたのではないだろうか?
生産された牧場は、とても小さな牧場。繁殖牝馬も数頭しかおらず、管理するのも高齢の男性二人と言うもの。
恵まれた育成施設もなく、初期訓致での差は、大牧場で産まれた産駒とは大きく開いていたかもしれない。
そんな彼らが、大きな花を咲かせた。
ひたむきな努力が実ったと言うのは、今後の彼らにとっても大きな武器となる可能性が高い。自分がやってきたことは無駄ではない、正しい道だったのだと。
そのほかにも、三歳馬のキタサンブラックも素晴らしい走りを見せ、来年の長距離戦線の一翼を担う可能性もある。
マリアライトも強い走りを見せ、牝馬では一目置く存在だ。もしかしたら、牡馬相手にもう一泡、二泡くらい吹かせて見せるかもしれない。
ラブリーデイも強い所を見せ、来年も旗頭のような存在となる可能性が高い。
来年も、大きな楽しみを競馬は残してくれた。
まだまだ、僕らの夢を乗せたドラマは続いていく様だ。
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