世界一過酷なレース
世界一過酷なレース 世界一過酷なレース。そう聞いて、すぐさま答えられる人は、相当な競馬好きだ。むしろ、マニアの領域に踏み込み始めていると言ってもいい。
走行距離は4マイル4ハロン。メートルにして、約7,200メートルに及ぶ障害競走。それが、グランドナショナルである。
全16障害のコースを2週。最後の1週は、15,16障害は飛越しない。その為、飛越する障害数は30となる。
距離もさることながら、このレースはハンデ戦となっている。馬によっては、70kg以上を背負う馬も少なくなく、その状態でレースをするので当然荒れる。参加頭数も40頭を超えることは珍しくない。そして、完走できるのが10頭ほどになるのも珍しくない。
それだけ過酷レース。
競馬の総本山ともいうべきイギリスでは、ものすごい人気があるレース。
もともと、欧州は障害競走が人気が高い。平場では味わえない『人馬一体』というのを、最も感じられるレースであると言うのも理由の一つかもしれない。
人気のあるレースだが、その過酷さゆえに競争中に馬が死亡することも少なくなく、その度に障害の種類を見直したり、ルールを変更されている。それでも、やはり過酷なのは変わりない。
このグランドナショナル、世界一の障害競走馬を決めるレースでありながら、じつはグレードは3。つまり、G3競争なのだ。
世界一賞金が高く、世界一格式の高いG3競争。
動画などで見てみると、その迫力に圧倒される。人馬共に極限の状態で戦い、予測不能の展開の中で、無限の駆け引きがあり、その勝利を争う。
障害は、平場で味わえない楽しみが広がっている。
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