世界の競馬・米国編
世界の競馬・米国編 パワーひしめく砂塵の死闘。そんな言葉がぴったりのアメリカ競馬。現代の日本競馬は、アメリカ競馬の影響を強くけていると言っても、過言ではないくらいです。
では、そのアメリカ競馬を紹介していきたいと思います。
・日本競馬との相違点
競馬=ギャンブルと言う点は日本と同じ。ドレスコードなどなく、大人であれば気軽に行くことができます。このあたりは日本が強く影響を受けている部分でもあります。
影響は強くても、日本とアメリカでは違いがあります。それは、レースの種類です。 芝レース中心の日本に対し、アメリカ競馬はダートレースが中心。競馬場によっては芝コースがあると言った感じ。
まさにパワー競馬の聖地ですね。
レースの開催間隔も欧州同様に、ほぼ毎日どこかしらで開催されています。なので、騎乗数は自然と多くなりますので、日本のジョッキーより圧倒的に経験値は高いです。
ちなみに、モンキー乗りはアメリカ発祥の乗り方です。
・血統的背景
ダート中心のアメリカ競馬は、パワーとスピードがベースにある。
パサついた馬場は、走りきるためには非常に馬力を必要とするし、勝ち上がるためには他を圧倒するスピードが不可欠。
高低差なども殆どなく、競馬場自体もさして大きくないので、パワーで砂地を振り切り、スピードで他馬を圧倒するのがアメリカのスタイル。
それが日本の競馬事情にマッチしたようで、日本の競走馬の血統構成をたどっていくと、そのほとんどがアメリカの種牡馬に行きつく。
有名どころでは、『極東の踊り子ことノーザンダンサー』や『沈黙の日曜日ことサンデーサイレンス』など。
まぁ、ノーザンダンサーはカナダ生まれなんですけどね……。
・騎乗技術
ダートで高低差もないコースなので、騎乗スタイルはモンキー乗りが主流。これは、馬との接地面積を減らし馬に重さを感じさせないようにするためである。
平地で揺れが少ないので、この乗り方でもバランスが取れるわけで、それ故にスピードが出せるようになる。
だからこそ、アメリカではスピードが育ったのかもしれませんね。
行くところまで行くと、サドル部分まで鐙をあげて乗るスタイルもある。俗に、アメリカンスタイルと言う乗り方です。
極限まで接地面積を減らし、馬にかかる負担を最小限まで減らすことができる。
ただし、鐙が極端に高く、足が馬体にほとんど触れていないため、バランスを崩しやすく落馬しやすいと言う面がある。
・賞金面
日本に比べると全体的に低い。それは欧州同様、開催するレースが多いため。
ただし、三冠レースやBCなどの大レースの賞金は驚くほど高い。とくに、BCはそのほとんどが億クラスの賞金がかかっている。
・競馬の祭典
アメリカで開催される競馬の祭典、ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ、通称BC。
二日間の日程でG1競争を多数行う。ちなみに、2014年は1日目にG1を4戦、2日目にG1を9戦を開催した。この年の賞金総額は2250万ドル(約22億以上)。そんな大金が二日間で動くと言う、とんでもないお祭りなのです。
ちなみに、アメリカ競馬も冬はほぼ休みのような状態になる。ただ、欧州ほど長くないためか、米国騎手は短期免許での来日は少ない。
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